巫氏春秋

アフロユーラシア史関係の雑記。 歴史と民族関係の書籍紹介。 井戸の中のカエル(巫俊の前世)の陳腐な日常の大冒険の言行録を一挙公開♪ 巫俊の総裁する雑篇「巫氏春秋」を照覧あれ。

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ガンダム新時代

というフレーズはいつの時代もあったけれど、ファーストガンダムからゼータガンダムへの転換期もまた、激しくファン層を揺さぶった時代であるらしい。
現在からすると、ファーストから逆シャアまでの時期というのは、ガンダムの古典時代とも称することのできる穏やかな時代なのだが、
その時代(80年代)を実体験してる人たちからするとそうでもないらしい。

G、W、X、ターンA、種と後発するガンダムシリーズが前代の作品との整合性において、配慮を欠いている現状からすると(ターンAは例外だが)、
一年戦争とグリプス戦役、ネオジオン抗争の歴史こそ、整合性をつけて歴史化してほしい。
ガンダム関係の史料は相互に矛盾するものが一杯ある。
それは史料の性質が、あの「太平記」のようにエンターテイメントに徹しているというところからも来るが、
F91以降のガンダム作品に、前作との濃密な時代的関係性を極力避けて新作しようとする、歴史からの逸脱があったことも否めない。

歴史の危機だと思う。
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人形劇三国志の背景にある中国環境

NHKで地上波放送していた人形劇三国志、ある年代から上の人は懐かしいという人もいると思います。
懐かしいと思うと同時に、演義を更に脚色したドラマ仕立てで、劉備が一騎打ちで呂布を斃すなど、普通にはありえない展開も期待できるこのドラマ。
見てて楽しいんだけど、何か引っかかる、そんなドラマでもありました。

演義の価値観とか、やっぱりドラマにして長時間受動的に視聴していると、違和感も出てきます。
それは別に書くとして、やっぱり一番気になるのは中国の自然環境の描写ですね。
結論から書きましょう。
人形劇が背景の参考資料にしてるのは、荒廃しきった現代中国の山野なんです。
三国志の時代も寒冷化の時代で、山野の環境にも厳しい時代だっただろうことは推測できるんですが、あそこまで酷くないはず。
人形劇では、たいてい暗雲に覆われ、つちけむりが絶えない戦場で、草も生えていないむき出しの地肌が画かれていたりしました。
それが河北の風景というならまだ納得できるんですが、徐州や淮南の風景として登場してくるものですから違和感たっぷりです。

というのも、徐州や淮南は淮水水系の水郷で、自然環境の豊かなところなんですが、そこら辺がすっぽり抜け落ちているんですよね。
人形劇では、地肌むきだしの浸食谷とか出てきたんですが、あれは現在の淮南の姿だったりします。
それだけ三国より現在の中国の自然環境の方が危機ということでもあると思うんですが。

徐州の起源

何事も起源のあるところには起源がある。
とくに徐州という区分もそうだ。
徐州が250キロメートル四方くらいの小さくはない州になったことには自ずと起源があり、その起源は州としては戦国時代まで遡る。
徐という地名は殷代まで遡れるし、神話伝説でよかったら五帝や夏まで遡れる。

まず第一に、殷代に徐と呼ばれる地方は既に広大な広さをもっていたということが分かっている。
徐の国ないし地域は左伝などを見ても、多くの民族が集住し、政治的に分立・混沌としていたことは容易にうかがえる。
一方で、殷・周の代々の政権の政策によって、徐の国ないし地域は中原の勢力にしばしば深く侵攻されていたことも、また殷の甲骨文・西周の金文・春秋時代の左伝から充分に読み取れる。

憶測すれば、徐の地域はさいしょ政治的統合が未熟な地域だったのだろう。
中原地域を近世の強力に統一されたフランスに例えれば、徐の地域は政治的に不統一なドイツに例えられるかもしれない。
ドイツは政治的統一の未熟なために強国の資質がありながら、後発国の身分を余儀なくされ、ついに世界大戦に至ったという歴史がある。

徐の地域もとうしょは王権の成立が未熟であったのだろう。
だから殷や周といった西方の成熟した統一勢力によって、徐は何度も戦火をこうむるようになった。
そんななかで徐にも中原に対抗する王権が登場したらしい。
伝説では西周時代に徐のエン王という名君がいたとされ、春秋時代には徐王義楚が自身の王位に就いていることを記す金文を作成している。

しかし春秋時代の終わりまでに、自立した徐国は湖北の楚や江南の呉に滅ぼされてしまったらしい。
もっとその詳しい経過を知りたいところだ。

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巫俊(ふしゅん)

Author:巫俊(ふしゅん)
研究対象:中国史(夏殷時代の地域史)
テーマ:神の王権の民族抗争とその生態

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