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巫氏春秋

アフロユーラシア史関係の雑記。 歴史と民族関係の書籍紹介。 井戸の中のカエル(巫俊の前世)の陳腐な日常の大冒険の言行録を一挙公開♪ 巫俊の総裁する雑篇「巫氏春秋」を照覧あれ。

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中国の女性と仏教

中国では伝統的に貧困地域の家庭の子女が売買され、「嫁を買う」という商取引が成立し、今も女性が人身売買の対象になっていると聞いています。

私自身が知っている例では、研文選書の『異人と市 境界の中国古代史』(相
田洋、1997)所収の「結婚を拒否した女たち―金蘭会・宝巻・木魚書―」
によると、、、
明清時代に広東デルタで養蚕・製糸業に由る手工業が盛行すると、手工業によ
って経済的に自立した女性が、婚家でいびり殺される等の抑圧を逃れる為に結
婚を拒否する「結婚拒否運動」を起こしたといい、観音信仰を文化的背景とし
て、

―結婚拒否・義姉妹の誓い・義姉妹たちによる共同生活・結婚を強要されそう
になったら集団自殺―

彼女らは宗教結社「金蘭会」に所属し、

―結婚を拒否することは道徳的悪ではないこと・男性は信用できないこと・純
潔を守るためならば自殺も美徳であること―

を信奉し、宝巻・木魚書といった経典に書かれて現在に伝わる「女性成道物
語」に傾倒していたということです。
未婚ながら既婚の婦人のように髪を自ら結い上げる彼女らのスタイルから「自
梳女」(じそじょ)と呼ばれるようになり、
そして完全結婚拒否というケースも多いのですが、
「賠償付き」結婚拒否というケースによると、

―「自梳女」が貧しい家の女性を買い取って夫になるはずの男性に与える―

というケースが多発していたというのです。
広東デルタの養蚕・製糸業は世界大恐慌で大ショックを受けるまで、賃金労働
者である「自梳女」を支えたといい、
大恐慌後も香港・シンガポールにメイドとして出稼ぎに行く女たちが増えて、
現在に至っているのですが、彼女たちの大半は「自梳女」だということです。
―――――
境界の中国古代史
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Author:巫俊(ふしゅん)
研究対象:中国史(夏殷時代の地域史)
テーマ:神の王権の民族抗争とその生態

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