FC2ブログ

巫氏春秋

アフロユーラシア史関係の雑記。 歴史と民族関係の書籍紹介。 井戸の中のカエル(巫俊の前世)の陳腐な日常の大冒険の言行録を一挙公開♪ 巫俊の総裁する雑篇「巫氏春秋」を照覧あれ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『三國志』以後の宮城谷昌光に五胡十六国か高句麗時代を。

期待したい。
短編小説にしても長編小説にしても、『三國志』以上に面白そうです。

宮城谷昌光が小説の題材を中国史に求めた元々のきっかけは、甲骨文字との出会いにありました。
新出の出土史料の甲骨文字には、従来の漢学の考え方を一新する魔力があります。

―知る喜びを知った―

と表現したら適切でしょうか。
宮城谷は中国文化ないしは東洋文化の深淵なところに、若くして触れてしまったのです。
その核心部分にとりつかれた宮城谷は今、漢字への熱心な探究心から転じて、中国史をその起源から解体して物語化しなおす作業に力を尽くしておられるようです。

かつての宮城谷は、せいぜい楚漢時代くらいまでを下限にして執筆する作家でした。
斉の桓公の宰相管仲をして、中国史上最高の宰相と褒め上げるくらいです。
しかし今執筆中の『三國志』にも、王佐の才を持った人間が相当数登場します。
宮城谷のこれまで培った感覚があれば、三国から以後の時代を題材にして、より多くの士大夫を見出して世に知らしめることも可能です。

『三國志』の執筆は宮城谷昌光のこれからの半生にとって、次のステップへ跳ぶ踏みしめられた基礎になるのではないでしょうか。

世間の人たちの関心を、広く三国以降の時代にまで喚起することができれば、晋書や魏書(北魏の正史)の全訳が出版されたり、五胡南北朝を題材としたマンガが生まれたりすることも、不可能ではないようです。

世の人の見る目の成熟次第で出版物が倍増ということも・・・(妄想はふくらむ)
スポンサーサイト

コメント

三国志大好き(入り口は横光)ですが・・・

憚りながら、「三国志」以外は9割がた宮城谷さんの作品を読んでるつもりの若水です。

「高句麗史」とかいいですね!
三国志は嫌いでは全く無いのですが
宮城谷さんは好きな作家なので、何もこんな逃げ場の無い大作に取り掛かるよりも
もっと人のやらない題材を扱って欲しかったとおもっていました。

だからなんとなく宮城谷三国志を敬遠していたのですが、
是非やって欲しいなあ・・・

こんばんは

お返事おくれました。
三国志以外は9割がたですか。
私も9割がたくらい読んでると思うんですが、『管仲』と『香乱記』を読破できていません。
というか、『香乱記』は何がおもしろいのかよく分からなくて困っています。

・『三國志』

私は好きですよ。宮城谷の三國志。

『三國志』は小説形式の宮城谷流歴史評論という感じがしなくともないですね。
長編小説としてはどうなんだろう・・・
『三國志』の一章一章を個別に見ていく限りは、ときどき宮城谷得意の言い回しや展開に、面白いと思うこともあるんですが、
全部通して読むことに耐えるか・・読んでる途中で宮城谷の編集意図が分からなくなって混乱してくるんじゃないか・・って心配です。

ところで正史の『三国志』や『後漢書』と宮城谷版を比較するのは重要な課題だと思います。
ふつうに宮城谷『三國志』を通して読むだけでは、どこが正史に依拠した部分で、どこが宮城谷の創作なのか、そして明らかな宮城谷の誤解もあるんじゃないか、、、って気になるもので。

・高句麗

宮城谷は既著の『太公望』などで、ツングース系の民族や高句麗の始祖・朱蒙に特別な関心を寄せているようですし、是非読みたいですよね。

宮城谷『三國志』の本文中には、『三国史記』高句麗本紀も出てくるんで、宮城谷氏は密かに高句麗の史料を収集されてるんじゃないかと勘ぐっています^^
短編小説だったりすると、宮城谷の感性が生かされますかね。

史料の一行引用から、その時代の匂いみたいなものを発散させる宮城谷のその感性が好きです。
ではでは。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://uruseiyatsura.blog62.fc2.com/tb.php/45-1a5bf434

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

巫俊(ふしゅん)

Author:巫俊(ふしゅん)
研究対象:中国史(夏殷時代の地域史)
テーマ:神の王権の民族抗争とその生態

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。