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巫氏春秋

アフロユーラシア史関係の雑記。 歴史と民族関係の書籍紹介。 井戸の中のカエル(巫俊の前世)の陳腐な日常の大冒険の言行録を一挙公開♪ 巫俊の総裁する雑篇「巫氏春秋」を照覧あれ。

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騙されてはいけない『後漢書』列女伝

『後漢書』列女伝は後漢時代の立派で名誉のある女性17人を賞賛する趣旨で立てられた列伝です。

・・・

そういえば確かに聞こえはいいのですが、男女平等を是とする我々からすると、女性の人権を踏みにじる目的で書かれた危険な書籍だったりするんです。


要旨はこういうことです。
董卓が死んだ皇甫規(嵩の叔父)の未亡人を夫人にしようときらびやかな結納の品の数々を差し出すのですが、未亡人さんに冷たくあしらわれます。
それで激怒した董卓は従者に抜刀させて未亡人を脅すのですが、それでも相手にしてもらえません。

董卓:私の威教は四海をして風になびいている如くにしようと思っているのに、どうして一婦人に教化されないのだ?

未亡人:お前は羌胡の一種だろうが。天下を毒害してまだ足らないのか。私の祖先は清徳なること代々で、皇甫氏は文武の上才にして漢の忠臣であるぞ。お前の親は皇甫氏の使いっ走りではないか。強引に非礼をそなたの主君の夫人に行なおうと考えるのか?

かくして未亡人は董卓の従者に棒で叩き殺されました。それも「もっと強く叩け」と未亡人は挑発して催促したそうです。
どうでしょうか。あなたの人種は劣等民族であるとか、あなたの親は私の家の召使いだったんだからあなたも従えだとか、実はこの未亡人さんは差別意識に満ちています。
董卓の方も親の代から差別されてきた鬱憤を力でねじ伏せようとしているのですが、うまくいきません。
案外最初は死なない程度に叩くつもりだったのかもしれませんが、挑発に耐え切れずに殺してしまいました。



そして我々の考え方とすると、ここが問題です。
強引に貞操を奪われそうになった女性は死ぬべきであり、膝を屈して生き残るなど恥だ。


・・・

生き残るくらいなら死ぬべし。死んで一家の名誉を汚さないように。

・・・

ということなんです。
どうでしょうか、名門の権威に傷がつくから死ねと言っているんですよ。
蜀が魏に降服する際になって、妻子を殺して自分も死んだ劉(蜀の後主劉禅の子)もその輩で、こういう卑劣な男たちを評価するのは間違いです。
パキスタンとインドの農村では今もこうした習慣が続いていてまして、我々は人権侵害の告発に世界の人と協力する必要があるのですよ。

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コメント

どうも。

こんばんは。
いつも書き込みありがとうございます。
こちらに連絡を失礼させていただきます。
このたびブログを引っ越しましたので、ご連絡いたします。
(旧ブログも暫くは残しておきますが…)
今後とも宜しくお願いいたします。

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巫俊(ふしゅん)

Author:巫俊(ふしゅん)
研究対象:中国史(夏殷時代の地域史)
テーマ:神の王権の民族抗争とその生態

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